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ひきこもり支援OTチームについて

1.ひきこもりとは

 

「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現状概念」と定義され、また「ひきこもりは原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基づくひきこもり状態とは一線を画した非精神療法の現象とするが、実際には確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くないことに留意すべき」と定義されている(厚生労働省)。

 

2.ひきこもり支援OTチーム 基本方針

 

・知技を生かした支援団体への介入(ケースカンファレンスや活動介入)

・知技を生かした地域活動への介入(支援会議や親の会、行政の取り組み、町つくり、等)

・啓発活動

 

3.H29年活動報告

(1)支援団体及び親の会にてケースカンファレンス並びに活動介入

 

①若者と家族のライフプランを考える会(「チーム絆」京都市・乙訓地域チーム)

・活動介入

 メタ認知トレーニング(MCT)を用いて日常の困り感への対処方法例を提供。

・地域セミナーと家族交流会参加  

②ほっこりスペースあい(「チーム絆」山城地域チーム)

・ケースカンファレンス

・活動介入

 認知機能課題やリカバリ―に関するグループワークを提供。

③親の会

・OTの紹介や、親の困り事の聴取と間接的支援の検討。

 (支援団体でのプログラムの様子)

 

(2)地域への介入

 

①山城地域ひきこもり支援会への参画による、町作りとひきこもり支援の融合 

圏域の行政、ひきこもり支援団体、福祉施設、学習塾、大学関係者と共に、ひきこもりに関する勉強会を開始。現在は、ひきこもり支援と地域の活性化を融合させ、当事者が地域の担い手となるべく地域活動を企画運営し進めている。

 (商店街のイルミネーション設置ボランティア)

 

②宇治市ガイドヘルパー養成講座講師

 「障害の特徴と関わり方(発達・精神)」について講師派遣。

 

(3)町作りと融合したひきこもり支援を行う、秋田県藤里町視察と情報共有

 

町単位でひきこもりを含む生活困窮者支援に取り組み、社会的弱者ではなく、担い手として貢献できる仕組みを作り、ひきこもり支援が成功した地域であり、その支援例を今後に生かせるよう情報共有と協働を確認できた。

 

(4)京都府民公開講座(第一回)

 

・会期    :2017年12月16日(土)13:00~16:00 

・場所    :京都新聞文化ホール

・参加費   :無料

・講師   :下田つきゆび氏 (ひきこもり経験者)

 坂本将吏氏 (沖縄青少年自立援助センターちゅらゆいセンター長)

・指定討論 :鶴見隆彦 氏 (湘南医療大学保健医療学部教授)

・後援    :厚生労働省・京都府・京都市・京都新聞社会福祉事業団

・参加者   :約100名(支援者70%、家族10%、当事者5%、その他15%)

4.チームスタッフ

児嶋亮(委員長 醍醐病院)

中村友美(副委員長 京都大学医学部附属病院)

平山 聡(こころの健康増進センター 京都府作業療法士会会長)

岩根達郎(洛南病院)

松井孝至(第二北山病院)

佐々木有里

鈴木理会(第二北山病院)

楠真千子(第二北山病院)

真下いずみ(長岡ヘルスケアセンター 神戸大学)

有馬祐美子(京都医健専門学校)

大阪一樹(洛南病院)

森本宏樹(宇治おうばく病院)

西田百合香(京都大学)

松元雄太(まるいクリニック)

米澤知紀(宇治おうばく病院)

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